身体表現がコネクトしてくれることがある。
作成者 こほりまなえ
2026年8月31日。この日は、本番会場での稽古が行われました。
舞台美術案や衣装のイメージも持ち寄り、少しずつ作品の全体像を想像しながらの創作の時間となりました。
HIxTOでは、終日をかけたロング稽古を大切にしています。
創作期間の前半に行うロング稽古では、舞台の大枠をつくることはもちろん、演者それぞれのカラーや特性を理解し合う時間、そして演者同士がお互いの身体を知る時間となることを目指しています。
HIxTOには、さまざまな表現者が集まっています。今回の『connexion』では、オーディションを通して、特に異なるジャンルの表現者が集まりました。バレエ、ヒップホップ、コンテンポラリー、演劇、パントマイム……などなど。
言葉を使わず、身体を通してさまざまな交流を試しながらクリエイションを行っていますが、今回あらためて言葉を使って対話や説明をしてみると、表現に対する認識の違いがたくさん見えてきました。
例えば、「身体を解放する」という言葉ひとつをとっても、そのイメージはさまざまです。
・身体の関節の可動域を広げる
・踊りの型の中で大きく動く
・唾液を出す
・大声を出す
・全力で走る……など!
同じジャンルのダンスを学んできた人同士では、共通する感覚があることも興味深い発見でした。
「ダンス」という言葉についても、その捉え方や意味は人それぞれ。
これまでのクリエイションでも、身体を使ったワークをたくさん行ってきましたが、今回、言葉を使って互いの感覚を確認してみたことで、思っていた以上に認識の違いがあることがわかりました。
そこで今回のメンバーでは、「ダンス」という言葉をあえて「身体表現」と置き換えてみることに。言葉の認識は人によって違い、学んできた表現ジャンルによっても違う。けれど、その違いを持ったまま、言葉を越えて身体で関わっていくと、不思議と似たような感覚にたどり着くこともあります。HIxTOでは、こうした身体を通した関わりを大切にしながら、創作を行っています。
そして、その関わりを舞台の上だけで完結させるのではなく、舞台を観に来てくださる観客の皆さんとも生み出していきたいと考えています。

ロング稽古では少しずつ創作の道筋が見えてきます。
……とはいえ、まだまだ創作は始まったばかり。
これからどんどん練り込まれていく段階です。
道筋が見えてくると、作品世界の輪郭が少しずつ生まれ、演者もその中に入り込んでいくことができます。今回のHIxTOは、どんな作品になるんだろう?今回の色は、どんな色に見えるんだろう?…そんなことを考えながら…。
しかし!ここで安心してはいけないのが、HIxTOの面白さでもあります。
常に問いを持ち、疑いを持ちながら、自分の身体で確かめていく。場所が変われば、人が変われば、天気が変われば、表現も変わる。毎回、毎回変化していくからこそ、その瞬間にしか生まれないものがあります。常に新鮮な感覚を持って、その変化に挑んでいきたい。身体の状態も、毎日同じではありません。だからこそ、その時々の変化を恐れず、しっかりと感じながら。
これからもHIxTOらしく、身体で確かめながら、クリエイションを進めていきたいと、感じる大切
な時間となりました。



Photo by ナツミ



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